最近スマート〇〇ってよく耳にしますが、スマートリモコンは聞いたことがありますか?スマートリモコンは使うととても便利なんです!まずは家にあるリモコンやスイッチのことを思い浮かべてから、ぜひこのページでどんなものか見てみてください。
スマートリモコンの登場背景
スマートリモコンはスマート家電が出てきたことと関係があります。
スマート家電はインターネットや他の機器と連携して遠隔操作や自動化ができることから、最新の機器だと対応しているものも増えてきています。そんなスマート家電はとても便利ですが、最新の機器に全て買い替えることはすぐには難しいです。
もともと1990年代には、複数の家電製品を一つのリモコンで操作できるユニバーサルリモコンが登場していました。その後、インターネットやスマホが普及し、それらを使っていま持っている家電をスマート家電化できるような機器が発売されるようになりました。
これらのスマート家電は、それぞれのブランドで違う操作アプリを使うことがほとんどです。リモコンもアプリも多くなってしまうのを一元化できるようなスマートリモコンが普及してきています。
スマートリモコンの普及と注目度の高まり
スマート〇〇の一つ、スマートホームという言葉は知っていますか?スマートホームは知っている人がかなり増えてきているようですが、その普及は4割以上となるアメリカに比べてかなり低いです。日本ではスマートホームの導入割合は1割程度だそうです。
スマートホームを導入するには高額な資金が必要と考える人が多いのが原因の一つと言われていますが、手軽に低コストで始めるにはスマートリモコンがぴったりです。なぜならスマートリモコンは、いまある古い家電をそのまま利用してスマートホーム化を進めることができるからです。
スマートホームとは?
ちなみにスマートホームとは、インターネットに接続して機器を操作でき、システムを利用して家中の様々な機能を制御したり自動化できる住宅のことです。スマートホーム化した住宅は、便利で快適、防犯にも優れた住まいと言えます。
スマートホームの主な構成は、スマートデバイス(スマートロックやスマート照明など)・センサー(温度や湿度、照度など)・コントロールハブ(一元化できるアプリや音声アシスタントなど)・通信(Wi-FiやBluetoothなど)です。
これらを組み合わせて、外出先から遠隔で機器を操作したり、音声アシスタントを利用して手が塞がっている状態でも機器を使用することができます。また、あらかじめ一定の温度や湿度になったら機器を作動するようにしたり、照度によって機器を動かすなど好きなように設定することも可能です。
アイデア次第で健康にも節電にも防犯にも使えるので、スマートホームは今後ますます普及していくと考えられています。
スマートリモコンとは?
スマートリモコンとは、スマホやタブレットを使って自宅の家電製品などを制御できるようにするための機器です。一般的には、Wi-FiやBluetoothなどの無線通信を利用して、普段別々にリモコンを使っている家電(テレビ、エアコン、照明など)を専用のアプリで一つにまとめて操作できるようにするものです。
機能はどのようなスマートリモコンを選択するのかにもよりますが、決まった時刻に家電をON/OFFしたり、一定の温度や湿度になったらエアコンや加湿器をON/OFFしたり、外出先から家電を操作して消し忘れがないかチェックしたり、誰もいなくても照明をON/OFFして誰かがいるように見せかけたりと使い方はたくさんあります。
スマートリモコンの動作の仕組み
スマートリモコンは赤外線を使ってエアコンやテレビなどの家電製品を操作を行います。これは従来のリモコン操作と同様です。つまりスマートリモコンで操作できる範囲は赤外線通信で送受信できる範囲内です。また、昔のケータイに付いていた赤外線通信がわかる人にはわかりやすいと思うのですが、間に遮るものがあると赤外線通信はうまくいきません。
スマートリモコンはWi-Fiに接続して使用するのですが、音声アシスタントやスマホアプリと連携する際にはWi-Fiを利用します。
Wi-Fi経由でクラウド連携して外出先からも操作できる場合は、外出先からはクラウドへ指示がいき、その指示をクラウドからWi-Fiでつながっている自宅の音声アシスタントやスマホアプリが受け取って、その後スマートリモコンが赤外線通信で操作するという流れになります。
ですので、外出先ではアプリが入っている端末にインターネットに繋がっていれば、指示を出すことができます。
スマートリモコンとスマート家電はどう違う?
けっきょくスマートリモコンとスマート家電はどう違うのでしょうか?
スマートリモコンは古い電化製品やスマート機能がない家電をスマート化するために使用します。そのため家電それ自体には遠隔操作機能や自動化の機能は付いていません。
一方スマート家電は、その電化製品そのものがインターネットに接続した状態で遠隔操作や自動化ができるので、電化製品自体にWi-FiやBluetoothなどの接続機能が内臓されています。そのため直接アプリや音声アシスタントから操作することができます。
スマートリモコンの主要機能
スマートリモコンもたくさん種類があるので、メーカーごとに細かな機能に違いがありますが、共通した主要機能は次のようなものです。
家電の一元コントロール
バラバラになっているリモコンやスイッチ類を一つにまとめた状態にできるというものです。リモコンのアプリに個々の家電が登録された状態で使用します。そのため家中のリモコン類がスマホやタブレット一つさえあれば使えるようになります。
スケジュール設定とオートメーション機能
決まった時刻や決まった曜日など特定の日時に操作設定できるスケジュール設定の機能や、特定の条件の時に自動的に操作する機能、センサーと連携して自動で操作するなどのオートメーション機能があります。
オートメーション機能としては、シーンの作成(複数の家電を一度に操作するシーン)ができたりもします。例えば、「おやすみ」というシーンで照明を消して音楽を流し、加湿器をONにするなどを自分でセットアップして使うことも可能です。
音声アシスタントとの連携
音声アシスタントがあればさらに便利です。amazon AlexaやGoogle Home、Apple siriなどが代表的です。話しかけるだけで電化製品の操作ができるので、手が離せない場面でも操作ができます。
リモートアクセスによる遠隔操作
クラウド連携を使って外出先から自宅の電化製品の操作や確認をするものです。外出先でもアプリから操作すれば、自動的に電化製品が動かせるのもとても便利です。
自分のために使うだけでなく、ペットや高齢の家族のために導入する人も多いです。
スマートリモコンの活用シーン
実際にスマートリモコンを使う時にはどんな場面が便利だと思いますか?生活スタイルは100人いれば100通りなので、それぞれ思いつくものはもっとあると思いますが、代表例をあげてみます。
日常生活での活用例
毎日使うリモコンといえばなんですか?我が家はテレビがないけれど、テレビのチャンネルやエアコン、照明が多いかなと思います。日常生活での例としては、いつも使っているリモコンをひとまとめにすることが挙げられます。手元のスマホやタブレットですべて操作が完結するので、リモコンをどこに置いたか探したりする必要もないですよ。
機種にもよりますが、細かい機能まで使えるものも増えてきている気がしています。我が家は引越し先の備え付けのエアコンはかなり古い型で2006年製と表記がありましたが、ちゃんと設定できました。
外出先からの操作と省エネ対策
外出先から操作したいものとなると、やっぱりエアコンが一番ではないでしょうか。家に帰ってきて暑すぎる室内とか、寒すぎて凍えそうとかそういうことがなくなります。これも機種によりますが、自宅に近くなったらエアコンをONにしておく機能などはとても便利です。
また、ペットがいる人だと温度を一定に保ってあげたいと思うことも多いのではないでしょうか。また、カメラを設置して外出中の家の様子が気になる場合に見るような使い方も便利です。
あとは省エネです。最近電気代も高いし、地球にも優しくしないとと思うしで、気になることはたくさんあると思います。ある一定の温度になったらエアコンをON/OFFにするなどは省エネですぐに思いつくものではないでしょうか。
また、人感センサーで照明をコントロールしたり、照明やテレビを付けっ放しで出かけたかもしれないから遠隔で消しておくなども、上手に使うと省エネにつながるのではないかと思います。
高齢者や障がい者の人へのサポート
設定のサポートは必要になると思うのですが、一回設定してしまえば使いこなすのはほとんどの人にできます。
例えば音声アシスタントを利用して操作したり、リモコンも一つになるのでその場所を押すように目印をつけたり、特定の条件で家電をON/OFFするようにすれば操作する必要をなくせたりと、その人の暮らしがより良くなるような設定がきっとあると思います。
最近は、音声アシスタントを使わずに仮にリモコンで操作してしまっても、家族が遠隔でアプリからエアコンや照明がついているか、今はON/OFFどっちなのかなどの確認をすることができる商品もあります。
また、遠隔で家電のON/OFFを行うこともできますし、室温湿度何度以上でエアコンをつけるなどにすればエアコンをつける習慣がない人の熱中症なども防げるかもしれません。新しいものは難しいに決まってるという思い込みを捨てて試してみてはいかがでしょう。
スマートリモコンの導入メリット
今までの内容でスマートリモコンの導入メリットがなんとなくわかってもらえたでしょうか?スマートリモコンの導入メリットをまとめると次のようになります。
生活が便利になる
まずは「生活が便利になる」これが一番です。使ってみると分かるのですが、今までよりすることも、イライラも減ることが多いです。特に決まった場面でこれとこれとこれを動かすという設定などは楽だなぁと思います。
エネルギー効率とコスト削減
「省エネ」とか「節約」とか気にするならもったいないものだとケチらず、導入して元を取った方がいいのではないかと思います。そのためにも、自分に必要な機能などをピックアップすることが重要です。
スマートホームの中心的存在としての役割
家電はそのうち買い替えるときが来るとは思うのですが、現状手持ちの家電でスマートホームを実現していくのには、スマートリモコンは中心的存在としての役割を果たします。
実際、スマート家電はけっこう高額だと思うのでほいほい買い替えるということはできない人がほとんどだと思うのですが、スマートリモコンやその周辺機器は数千円からのお手頃価格の物が多いです。
高額商品なのではないか、昔からの家電では使えないのではないかと思う人も多いみたいですが、ある程度までならこのような安い商品を駆使して、スマートホームの良いところを感じることができます。
スマートリモコンの基本的な選び方
スマートリモコンって思った以上に種類がたくさん
自分に合うのはどのタイプ?
ここまで読んでみて、スマートリモコンを使ってみようかなと思った時に、そのままamazonや楽天市場などに行って「スマートリモコン」と入力するとたくさんありすぎて何を選べばいいのか分からなくなると思います。
ここではスマートリモコンの基本的な選び方をみてみます。
必要な機能のリストアップ
まずは必要な機能のリストアップからした方がいいです。
例えば、とりあえず使ってみたいから機能はそんなにいらないという人と温度や湿度によって動作を変えたり、照度もわかった方がいいかもという人なら必要な機能も予算も変わってきます。
例えば、
・どのくらいの距離が離れた場所で使いたい?(何メートル、何畳)※赤外線の特性上部屋をまたいでの使用は不可と考えてください
・持ってるスマホやタブレットのバージョンは?(アプリを入れないといけないので確認しましょう)
・温度、湿度、照度は必要?
・音声アシスタント(アレクサ、グーグルアシスタント、siri)を使いたい?
・価格はどのくらいまでならOK?
・ディスプレイがリモコンにも必要?
他にもお気に入りのメーカーがあるとか、日本の会社がいいんだとかデザイン重視とか色々思いつくかもしれません。それを踏まえて商品を探してみましょう。
互換性と対応機器の確認
もう一つ大事なのが、互換性と対応機器かどうかの確認です。
せっかく購入しても自分が使いたい機器とは接続できずに使用できなかったでは悲しいので、どの機器をリモコンで操作したいのかの確認が必要です。
赤外線リモコン必須
設定で必要なこともあるから
手元にあるかどうかも確認してね
対応の機器として注意したいのが、スマートリモコンの仕組み上赤外線リモコンに対応していないと使えないということです。(別売のプラグを使うことによりスマートリモコン対応にできる場合もあります)
操作性と設定のしやすさ
スマートリモコンそのものの操作のしやすさや、設定が簡単かどうかも重要なポイントです。一度試しに使ってみることができれば一番いいのですが、難しい場合がほとんどだと思います。
その場合、動画で説明しているものが増えていますので、そちらを参考にして購入することをおすすめします。また、設定に関してはサポートがついているものもあるので、どうしても困ったら利用してみるのもいいと思います。
スマートリモコンの使い方を考えるのも楽しい
スマートリモコンは便利になって嬉しいなというのもあるのですが、「こんな使い方もできるかも?」と色々考えたり、「他の人はこんな風に使っているのか」と見たり聞いたりするのも楽しいです。
ぜひ試しに使ってみてください。思ったより簡単に便利に使えるのできっと、「次はどうしようかな?」と考えてしまいますよ。
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