ホームルーターが遅い・不安定な時の対処法

ホームルーター
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ホームルーターは工事不要で便利ですが、「決まった時間帯になると遅い」「安定しない」と悩む人も多いです。
我が家でも朝や夜に速度が落ちたり、窓ガラスが原因で電波が遮られたりしました。
この記事では、誰でも試せる改善策から、機種変更・光回線への乗り換えまでを順に紹介します。
もし「それでも改善しない」と感じたときの 次の選択肢(光回線) も参考になると思います。

ホームルーターが遅く・不安定になる原因

時間帯

ホームルーターは基地局をから出ている電波を周辺の人で共有しています。
そのため、夜や休日などの利用者が集中する時間帯はどうしても混雑しやすく、遅いと感じたり、不安定になったりしやすいです。
これに関しては周りの人も同様なので、改善策としては回線の変更を検討するというのが一番です。

光回線も同じで「混雑」で遅くなることがある(マンションタイプやプロバイダの帯域シェアによる)

「光回線であれば基地局から電波を受けるのではないので遅くならないのでは?」と思うことがあるかもしれません。
しかし光回線も「同じマンション内の共有回線」や「プロバイダの回線容量」が関係するため同じ現象が起きます。
実際、以前光回線を利用していた時にはいつも21:00時ころから速度が遅くなり、ルーターを交換してみたりもしましたがほとんど改善しませんでした。

設置場所

設置場所が関係している場合もあります。
電波は壁や家具家電、金属や特殊ガラスで遮られてしまうことがあるからです。
場所を変えるだけで改善することもあるので、試す価値はあります。

周波数帯

ホームルーターでは2.4GHz帯と5GHz帯とで接続できる場合がほとんどです。それぞれの周波数帯には特性があるので、切り替えることによって不安定さが改善されることがあります。

ソフトウェアが最新でない

ソフトウェア(ファームウェア)の更新が自動ではなく、手動更新になっている場合などソフトウェアが最新ではない場合があります。
更新することで改善する場合もあります。

接続台数が多い

ホームルーターは接続できる台数が多く、いくつでも接続しようとしてしまうかもしれません。あまりに多すぎると遅くなったり、不安定になる原因となります。

機器の劣化・故障

丁寧に使っていても年数が経つと部品が劣化してしまったり、新しくても機械なので故障することもあります。その場合は本体の交換や修理、買い替えなどが必要になります。

まず試したい基本的な対処法

ホームルーターが遅い場合や、つながりにくい場合などには簡単なところから順番に試してみてください。

ルーターを再起動する

ホームルーターは常時起動することが前提なので、通常はあまり頻繁に電源を切ることはしないと思います。

しかし、不安定な場合などには再起動をするだけで改善することがあります。この場合、再起動でも改善することが多いのですが、電源を抜いて数分待ってから再び接続するほうがよりおすすめです。

接続周波数を切り替える(2.4GHzと5GHz)

接続の周波数が2種類あるのは知ってますか?ほとんどのホームルーターでは2.4GHzと5GHzとに接続できます。
それぞれに特徴があるので、使い分けをすると上手くいきます。

2.4GHz障害物に強いが速度は遅い。家電に多い周波数帯のため電波干渉を受けやすい
5GHz高速通信だが、壁やガラスなどに遮られやすい。電子レンジ、Bluetoothなどの電波干渉は受けにくい

4G / 5G の固定を試す

5Gと4Gと自動で電波を切り替えるようになっている場合には、キャッチする電波を探して不安定になっている場合もあります。5Gがぎりぎりつながるような境界になる場所で起こりやすく、このような場合には4Gに固定することで安定します。

設定に使うパスワードは初期値から変更を求められる場合があります。変更したら覚えておかないと、設定を再度変えるためにはリセットをしないといけなくなってしまい大変面倒です。

パスワードだらけで初期化になった話

home5Gで4G固定に変えようと思い、初期パスワード入れて設定をしたあと、初期パスワードからパスワードを変更しました。そんなに頻繁に使うパスワードでなかったため、数か月後に再び元の設定に戻そうとしたところ、どんなパスワードを入力したのか分からなくなってしまいました。
端末に記憶させずに、別にまとめてパスワードを記録しているのですが、今回に限って記録が漏れており、工場出荷状態にリセットすることでパスワードが初期値に戻りました。
一つの機器に対して、ログインパスワードや接続パスワードなど複数のパスワードがあるので、設定変更の際には注意が必要だと改めて感じました。

設置場所を工夫する

ホームルーターをどこに置くかを考える際に電波の特性などもあわせて考えて、窓際の高い位置に置き、できるだけ家電から離すというのがおすすめです。
一般にガラスそのものは電波を透過しやすく窓際に置くのはそのためです。しかし金属や、特殊加工ガラスは電波を通さなかったり遮断してしまうことがあるので、そのような場合には電波が悪いと感じることになります。

【体験談】我が家の場合

我が家ではワイヤーガラスが窓にはめられています。防災の面からは優れていますが、おそらくこれが電波を通しにくくしているため、窓を締めきった時にはホームルーターの電波状態が安定しません。しかし、窓を開けることによってびっくりするほどすぐに電波状態が改善します(点灯するランプでも状態が分かる)。このように建物によっては少しの工夫で快適になる場合があります。

アルミホイルで電波を反射させる裏ワザ

ルーターの電波状態を改善する裏技としてアルミホイルで電波を反射させるという話があるのを聞いたことがありますか?
一般的なルーターでは、電波の向きを変えて使うためにこういった工作をする場合があるのですが、ホームルーターの場合ではあまりおすすめできません。
ホームルーターは電波を基地局から直接受信する設計なので効果はかなり限定的です。
むしろ「受信が偏ってつながりにくくなる」こともあるので実用的ではありません。
別の方法を試すほうがおすすめです。

接続台数を減らす

接続台数を多いとこんな問題が…
  • 1回線あたりの帯域シェアの問題
  • Wi-Fiの通信干渉が増える
  • ルーターの処理能力の問題

1回線あたりの帯域シェアの問題

ホームルーターの回線速度は「同時接続している機器で分け合う」形です。
たとえば 100Mbps の回線にスマホ5台とPC2台が接続されている場合、理論上1台あたりの帯域は分割されます(実際は同時通信量や機器性能によるが、全体の負荷は増える)。
このことから、接続台数を減らすと1台あたりの利用可能な帯域が増えるので速度が安定しやすくなります。

Wi-Fiの通信干渉の問題

同じWi-Fiに複数台が接続すると、通信タイミングを調整する「競合」が発生します。
台数が多いとタイミングを調整するためにパケットが詰まりやすくなり、遅延や不安定さの原因になります。これを解決するために台数を減らすと競合が減って安定度が上がります。

ルーターの処理能力の問題

ホームルーターは小型で廉価モデルだと処理能力に限界があります。
同時接続が多すぎるとCPUの負荷が上がり、速度低下や切断が起きることもあります


これらに対してできる対策はこんなこと↓↓

  • 「使っていないスマホ・タブレットはWi-Fiをオフ」
  • 「IoT家電や古い機器は2.4GHz帯にまとめる」
  • 「頻繁に使う機器は5GHzに優先的に接続」

例えば上記のような対策をすることで改善することがあります。

ソフトウェア(ファームウェア)を更新する

自動更新がオフなら手動でチェック
ソフトウェアが最新でない場合が原因のときもあります。ソフトウェア更新のタイミングは難しいところですが、基本的にはいつも最新にして使うが正解と考えます。不具合や脆弱性の回避という部分からみて自分のタイミングでするのは放っておく原因になりかねないからです。
調子がよくないときにはソフトウェア更新も試してみてください。

それでも改善しないときの対処法

本体をリセット(初期化)

全部やったけれどダメだったというときには、本体を工場出荷状態に初期化してみてなおるかどうかみてください。この方法だと本体をリセットするので、設定が購入時に戻ってしまいます。
Wi-Fi接続用のパスワードを独自のものに変えていた場合などは再度変更と、それぞれの機器との接続設定が必要になります。
ちなみに設定用の画面にログインするパスワードとWi-Fi接続用のパスワードは別々になっていることがほとんどです。

機種変更や他社ホームルーターに乗り換え

今だとWi-Fi6、5Gに対応したモデルが安定しやすいので対応した機種を使うほうがいいのですが、古いモデルだと非対応の場合があります。
その場合だと、そろそろ機種変更や、他社のホームルーターに乗り換えを検討する時期といえます。

光回線という選択肢も検討しよう

通信を安定させたい、在宅ワークや動画視聴でストレスを減らしたいなら、光回線が最も確実な方法です。

  • ホームルーターのような電波共有がなく、通信が安定しやすい
  • 固定回線なので、データ容量を気にせず使える
  • Wi-Fi ルーターを組み合わせれば家中で安定通信が可能

ただし光回線も、マンション内共有やプロバイダ帯域で速度低下する場合があります。
契約前に回線方式(FTTHなど)やプロバイダ品質を確認しておくと安心です。

できることから順番に。最終的には長期的な解決策も考えよう

まとめ
  • ホームルーターが遅い・不安定なときは「再起動・設置場所・周波数切替」から試す
  • 混雑による遅さは避けられないこともある
  • それでも改善しない場合は「リセット」「機種変更」「光回線」など長期的な解決策を検討

ホームルーターが遅かったり、不安定だと感じる場合は「再起動、設置場所、周波数切替、リセット」から試してみてください。しかし、混雑による遅さが原因であるときには改善しないこともあります。
それでも改善しない場合には機種変更、光回線の導入など長期的な解決策を考えたほうがいいと思います。

安定性を重視する人は「光回線の比較記事」も参考にしてみてください。

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