固定IPアドレスのメリットとは?動的IPとの違いと活用シーンをわかりやすく解説【初心者向け】

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そもそも固定IPとは?

インターネットを使ううえで欠かせない「IPアドレス」ですが、実は「固定IP」と「動的IP」という2種類があるのをご存じですか?
この記事では、特に初心者の方に向けて「固定IPとは何か」「動的IPとの違い」「固定IPが役立つシーン」について解説します。

「固定IPメリット」や「固定IP VPN」などのよくある疑問にもお答えしながら、実際にどんな使い方があるのかも紹介します。

IPアドレスとは?インターネットの「住所」

IPアドレスとは、インターネット上でのあなたの“住所のようなものです。
インターネットにつながるスマホやパソコン、Wi-Fiルーターなどには、それぞれIPアドレスが割り当てられ、やり取りされるデータの行き先を正確に指定するために使われます。

たとえば、あなたがスマホでYouTubeを開いたとき、「このスマホに動画データを送ってください」とサーバーに伝えるのがIPアドレスの役割です。

固定IPと動的IPの違い

IPアドレスには、大きく2種類あります。

種類特徴
固定IPアドレスインターネットに接続するたびに、常に同じIPアドレスが割り当てられる
動的IPアドレス接続するたびに、異なるIPアドレスが自動的に割り当てられる

多くの一般家庭では、プロバイダによって動的IPが自動的に割り当てられます。特別な申請や契約をしない限り、「固定IP」は使われていません。

一方で、固定IPアドレスには次のようなメリットがあります。

  • 常に同じIPアドレスが使えるため、遠隔接続や監視カメラのアクセス先が固定できる
  • 自宅サーバーの運用がしやすくなる
  • 特定のサービス(VPNや業務システム)に接続制限を設けられる(IP制限)

固定IPはどこで使われるの?

固定IPは、主に次のような場面で利用されます。

ビジネスでの活用

  • 社外から社内ネットワークにアクセスする際にVPN+固定IPで安全な接続を実現
  • 社員にのみアクセスを許可したい業務システムのIP制限に使える

自宅での活用

  • 自宅サーバーやNAS(ネットワークHDD)へのリモートアクセス
  • 固定IPを使って、外出先から防犯カメラ映像を確認
  • 一部のオンラインゲームや取引所など、IP制限があるサービスへの接続

ブログ・動画・Web制作者にも

  • 自分専用のサーバーやWordPressへの接続先を固定したいとき
  • サイト管理のセキュリティ対策として特定のIPアドレスのみにログインを許可する設定にも活用

固定IPのメリット【5つの具体例】

固定IPアドレスは、ただ“IPが変わらない”だけではありません。
実は、日常やビジネスのあらゆる場面で便利に使える強力なツールです。

ここでは、初心者の人にもわかりやすく、「固定IP 使い方」の具体例を5つ紹介します。

①リモートデスクトップに安定接続できる

離れた場所から自宅や会社のパソコンを操作したいとき、リモートデスクトップ機能を使う方も多いです。

このとき固定IPがあると、接続先のIPアドレスをあらかじめ登録できるため、毎回探したり設定を変えたりする必要がありません。

特に業務用では、VPNと組み合わせて固定IPでの接続を行うことで、安全で安定したリモートワーク環境を構築できます。

②自宅や会社のサーバー管理がしやすい

ブログやECサイト、業務用システムなど、自分でサーバーを立ち上げて運用している場合にも固定IPは活躍します。

なぜなら、IPアドレスが固定されていれば、常に同じアドレスでアクセスできるからです。
これにより、DNS(ドメインネームシステム)や外部サービスとの連携もスムーズに行えます。

たとえば「自宅サーバーを立ててWordPressを運用したい」という場合にも、固定IPとVPNの利用が役立ちます。

③外部からのアクセスを「IP制限」でセキュアに

企業のWebサービスや管理画面では、「特定のIPアドレスからのアクセスだけを許可」するIP制限を導入していることが多くあります。

このIP制限を使うためには、接続元のIPを固定する必要があります

固定IPを使えば、社外から安全に社内システムへアクセスする「IP制限付きVPN接続」が可能になります。
セキュリティ重視の企業やフリーランスの人にも重宝されている理由のひとつです。

④Webカメラ・NASなどIoT機器の遠隔操作に便利

自宅やオフィスに設置したネットワークカメラや、NAS(ネットワークHDD)に外出先からアクセスしたい人にも、固定IPはおすすめです。

動的IPだと、接続先のIPが頻繁に変わるため、遠隔操作に支障が出ることがあります。

しかし、固定IPを使えば、常に同じアドレスで機器にアクセス可能となります。
IoTデバイスを多く活用している方には、固定IPのメリットを強く実感できるはずです。

⑤企業や教育機関のシステム利用でも採用される理由

企業の業務システムや大学のオンライン学習サービスでは、「指定のIPからのみアクセス許可」という制限が設けられていることがあります。

このようなシステムを自宅や外部から利用するためには、固定IPでアクセス元を明確にする必要があります。

また、学生や社員が使う端末にVPN+固定IPを設定することで、外部からでも安全に利用できるように設計されているケースも増えています。

固定IPのデメリットと注意点

固定IPアドレスには多くのメリットがありますが、導入前に知っておきたい注意点も存在します。
特に個人での利用だったり、初めて使う人は、次のポイントをチェックしておきましょう。

料金が割高になることが多い

固定IPは、通常の動的IPに比べて料金が高めに設定されていることがほとんどです。

たとえば、インターネットプロバイダに申し込んで固定IPを付与してもらうと、月額で1,000〜2,000円程度の追加料金が発生する場合があります。

また、VPNで固定IPを使いたい場合でも、通常プランに加えて「固定IPオプション」が有料になることが多いです。

しかし、個人での利用であっても「仕事でIP制限付きのシステムに接続する」「自宅サーバーを運用する」など、目的がはっきりしていれば十分元が取れるといえます。

セキュリティ設定は自己責任になる場合も

固定IPを使うと、外部からサーバーや機器に常に同じIPでアクセスできる状態になるため、セキュリティ面では注意が必要です。

例えば次のようなリスクが考えられます。

  • パスワード設定が弱いと、不正アクセスを受けやすくなる
  • セキュリティソフトやファイアウォールが不十分だと、脆弱性を突かれる恐れがある
  • IPアドレスが公開状態のままだと、悪用されるリスクがある

そのため、固定IPを使うなら、最低限のセキュリティ知識や設定も一緒に身につけておく必要があります。

特に、VPN経由で固定IPを使う場合でも、自分でサーバーやポート設定を行うなら注意が必要です。

VPNなら手軽に固定IPを導入できる!

「固定IPは便利そうだけど、設定が難しそう」「プロバイダに申し込むのはハードルが高い」
そんな人におすすめなのが、固定IP付きのVPNサービスを使う方法です。

VPNなら、自宅や外出先からでも簡単に固定IPを利用でき、セキュアな通信を確保できます。

固定IP付きVPNの仕組み

VPNとは、インターネット上に仮想の専用通信トンネル(VPN接続)をつくり、外部から見えない形で安全にネット接続を行う技術です。

このVPNの中でも、「固定IPオプション」が付いているものを選べば、常に同じIPアドレスで接続できるようになります。

通常のVPNは接続ごとにIPアドレスが変わる「動的IP」が基本ですが、固定IP付きVPNなら、次のようなことが可能になります:

  • 外部からアクセスするシステムに「IP制限」でログイン
  • クラウドサービスや社内ツールに、特定IPのみ許可する設定
  • 安定したIPアドレスが求められるWebサービスやサーバー運用も可能

つまり、VPNを使うだけで「固定IPの使い方」がグッと広がるというわけです。

おすすめの固定IP対応VPNサービス

現在、個人でも手軽に利用できる「固定IP VPN」はいくつか存在します。代表的なものを2つご紹介します。

■ MillenVPN(ミレンVPN)

MillenVPN をもっと見る
  • 日本企業が運営するVPNサービスで、日本語対応&サポートが充実
  • 固定IPは可能
  • VOD視聴や副業用クラウド利用との相性◎
  • Windows/Mac/スマホ対応、同時接続もOK

プラン別おすすめはコレ

タイプおすすめプラン理由
一般ユーザーMillenVPN Native動画視聴や副業、リモートワークに対応。手軽で設定不要。
安定接続が必要な人MillenVPN Native OpenConnect混雑に強く、安定した接続を確保。
ビジネス・法人利用専用サーバー(Dedicated)セキュリティ・IP制限対応が必要な業務向け。
プラン名固定IP対応接続方式月額料金(税込)備考
MillenVPN Nativeありネイティブプロトコル無料オプション基本プランに付帯、追加料金なし
MillenVPN Native OpenConnectありOpenConnect無料オプション基本プランに付帯、追加料金なし
専用サーバー(SOLOプラン)完全専用IP専用サーバー12か月契約:月額約2,970円一括35,640円、12か月契約のみ
24か月契約:月額約2,310円一括55,440円、24か月契約のみ

「MillenVPN Native」「MillenVPN Native OpenConnect」は基本プランに固定IPオプションが無料で付帯しており、追加料金なしで利用可能です。
一方、「専用サーバー(SOLOプラン)」は完全な専用IPアドレスを利用でき、より高い安定性と独占性が期待できますが、12か月または24か月契約の一括支払いとなり、月額換算すると2,310円~2,970円程度の料金がかかります。
長期で安定した専用環境を求めるユーザーやビジネス利用に適しています。

初心者でも安心して使えるUIで、ビジネス利用からVOD向けまで幅広くおすすめです

■スイカVPN

スイカVPN をもっと見る
  • 固定IPを標準で提供している老舗VPNサービス(!!)
  • 日本国内・アジア圏を中心としたサーバー網
  • シンプルな料金体系で、IP制限付きシステムの利用に特化

IP制限のある社内システム・行政系サービスなどに強く、業務用にもぴったり。

ビジネス利用・海外拠点からのアクセスにもおすすめ

固定IP VPNは、テレワークや海外拠点からの業務利用にも強い味方です。

たとえば:

  • 社内のVPNゲートウェイに、指定IPからのみのアクセスを許可
  • Google WorkspaceやAWSなど、ログイン制限をIPベースで行いたい
  • 海外にいながら、日本国内IPとして社内ツールに接続

こうしたセキュリティ要件にも、固定IP VPNは柔軟に対応できます。

また、海外赴任者や出張者にとっては、日本のIPでVODやECサイトをスムーズに利用できるのも大きなメリットです。

「場所を選ばず、信頼できるIPでアクセスしたい」
そんなニーズに、固定IP VPNはぴったりの選択肢です。

固定IPは「安定+セキュリティ」が求められる場面で強みを発揮

固定IPは、いつでも同じIPアドレスでアクセスできるという特徴から、ビジネスやシステム運用の現場で重宝されてきました。

最近ではVPN経由でも固定IPが手軽に利用できるようになり、個人の副業・テレワーク・VOD視聴環境の整備などにも広がりを見せています。

どんな人・どんな場面に向いているかの再確認

次のようなケースでは、動的IPよりも固定IPの方が安心で効率的です。

  • 社内システムやクラウドにIP制限で安全にログインしたい
  • 自宅サーバーやNASに外部からアクセスしたい
  • Webカメラ・IoT機器をリモート管理したい
  • 副業やフリーランスで安定した作業環境を確保したい
  • 海外拠点から日本IPでの接続が必要な場合

これらはすべて、「安定性」+「セキュリティ」が求められる場面です。
そのニーズにこたえるのが、固定IPの最大の強みです。

VPNを活用してお得に使う選択肢も

「固定IPを導入するのに、高額な月額料金はちょっと…」という方も、固定IP対応のVPNサービスを活用すればコストを抑えて導入できます。

VPN経由なら

  • プロバイダ契約を変更せずにすぐに固定IPが使える
  • 自宅・外出先・海外どこでも同じIPでセキュア接続
  • サポートが整っているため初心者にも安心

特に、NordVPN スイカVPN のように固定IPを提供しているサービスは、初期費用や設定の手間も少なく、個人利用でも人気です。


固定IPは「難しそう」「業務用」と思われがちですが、VPNを活用すれば、もっと身近に・もっと安全に使える選択肢です。

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