ホームルーターは工事不要で便利ですが、「決まった時間帯になると遅い」「安定しない」と悩む人も多いです。
我が家でも朝や夜に速度が落ちたり、窓ガラスが原因で電波が遮られたりしました。
この記事では、誰でも試せる改善策から順に紹介します。
実際に試してもらえたらと思います。
もし「それでも改善しない」と感じたときは次の選択肢(光回線) も考える段階に入っているといえます。
ホームルーターの置き場所で速度が変わる理由

ホームルーターの置き場所ひとつで速度が変わるなんてと思うかもしれませんが、これにはちゃんと理由があります。
電波の性質
電波は直進性がありまっすぐに進むのが基本ですが、屋内ではモノがたくさんあるので色々な動きをするようになります。
まず大前提として窓際のほうが電波が良いです。
そして、特定の場所ではなぜだか急に電波が悪くなったりします。
重要なのは近くに何があるかです。まずは材質やモノがある場合の電波の動きを確認してみましょう。

5G/4Gの周波数による違い
ホームルーターの設置は自分の部屋にドコモ・SoftBank・KDDIなどの電波塔を建てるのと一緒だと思えば分かりやすいです。
5Gは高速・大容量のデータ通信に向いていますが、直進性があるため障害物に弱いです。
「ホームルーターが5Gになっていると途切れる」
などの症状があるなら、この後にある4G電波で使ったほうが安定するかもしれません。
4Gは遠くまで電波が届きやすく、障害物にも比較的強いです。
このことから、5Gで不安定になる時には4G電波のほうが安定しやすいです。
でもスピードでは5Gのほうが上ですので、オンラインゲームや高画質の動画などはどうしても5G電波利用時のほうが満足度が高くなります。
ホームルーターは「受信機」だから位置が重要
ホームルーターは光ファイバーを使用する光回線とは違い、4Gや5Gの電波を受信して使う「受信機」なのでどこに置いて使うかという設置場所が大事になります。
おすすめのホームルーター設置場所はここなんです

ホームルーターが電波塔だとすればどこに置くのが一番いいでしょうか?
窓際・高い位置・開けた場所がいちばん
ホームルーターの置き場所として最も効果が出やすいのが「窓際」「床から1m以上の高い位置」「周囲に障害物が少ない開けた場所」です。
理由はシンプルで、基地局(電波の発信源)からの電波を邪魔が入らず“そのまま”受け取れる位置だからです。
といったメリットがあり、実測でも窓際に置くだけで5〜20Mbps改善するケースもあります。
コツとしては、窓から30cm〜1m以内に置く、床に直置きせず、棚の上・サイドボードの上などに置く、 周囲を囲わないこと(箱型の棚の中はNG)です。
電波を遮る場所は避ける
金属は電波を遮ることから、家も木造は電波を通しやすいですが、鉄骨や鉄筋コンクリートは電波を通しにくいです。
また、密度の高い断熱材も電波を通しにくいといわれています。
このことから、壁に近い場所や壁に囲まれた部屋は電波を通しにくく、電波が弱くなりがちです。
最近では、材質に金属が入っている遮光カーテン・サンシェードの使用や、夜間などに窓にシャッターを下ろす場合など、窓際に設置するアイテムが電波を遮っていることもあります。
心当たりがあれば、違うもので代用できないか考えてみてもいいかもしれません。
もう一つ、家によくあるもので注意が必要なのが、水槽や花瓶などです。
窓際に置くことも多いのではないでしょうか?
水は電波を吸収・減衰します。Wi-Fiの電波だけでなく、基地局から受ける4G/5G電波も弱めてしまいます。
水の近くにホームルーターは置かないようにしましょう。
Wi-Fiの電波干渉を避ける
ホームルーター自身は基地局からの電波を受ける受信機兼、自宅でWi-Fiを飛ばす親機の役割ももっています。
Wi-Fiで使う2.4GHz帯、5GHz帯の電波は他にも電子レンジやBluetooth、非接触ICなどでも使われています。
このように使える機器が多いので、近い場所で同じ周波数帯の機器を複数使用すると電波干渉が起こり、つながらなくなったり、不安定な動きになることがあります。
NGな置き場所とよくある失敗例
ホームルーターの速度が安定しない原因の多くは「置き場所のミス」です。ここでは、実際によくある“やってはいけない設置場所”をわかりやすく解説します。
部屋の隅・床置き
ホームルーターを部屋の隅に置いてしまうと、電波の届く方向が限られ、家の中心部まで Wi-Fi が届きにくくなります。
さらに床置きの場合には家具や家電に遮られやすかったり、ホコリなどで機器が熱を持ちやすくなるなどの理由から、速度が大きく落ちる原因になります。
NG例:
テレビの裏・観葉植物の横・ロボット掃除機の基地の横・窓から遠い部屋の隅など
特にホームルーターは“受信した電波を家中に再配布する”ため、部屋の中心に近い場所かつ高い位置に置くのが鉄則です。
クローゼット・棚の中
「見た目が気になるから隠しておきたい」という気持ちから、クローゼットや棚の中に置いてしまう人がとても多いと聞きます。
しかし、木製の棚でも電波を大きく減衰させることや、扉を閉めるとさらに電波が弱くなること、熱がこもり性能が低下することもあるといった理由で、通信速度が著しく低下する典型的な失敗ポイントです。
NG例:
・押し入れの中
・テレビ台のキャビネット内
・カラーボックスの中
・ラックの背面に押し込む
キッチン周り
Wi-Fi 電波(特に5GHz)は「水と金属」が非常に苦手です。
キッチンは、
- 冷蔵庫(中は水分+外は金属)
- 電子レンジ(Wi-Fi電波と干渉)
- シンク(ステンレスで反射)
- 調味料などの水分
と、電波の大敵が多く集まる場所と言えます。
このため、キッチン周りにホームルーターを置くと、電波が反射・吸収されてしまい、家の他の部屋にほとんど届かなくなります。
特に 電子レンジ使用時は2.4GHz帯と干渉するため、速度が一気に落ちる ことも多いです。
NG例:
・冷蔵庫の上
・キッチンカウンター
・シンク横
・電子レンジ付近
遮光カーテン・シャッター・ワイヤーガラス
見落としがちなのが、カーテンやシャッター・ワイヤーガラスなどの窓の部分です。
電波は窓から入りやすくなっているので、窓に電波を遮るような素材が使われていると、外までは電波が良い状態であっても家の中に入ってこないということになりかねません。
我が家でも窓にはワイヤーガラスが使われているため、電波が悪いと感じる時があります。そのような時に、窓を開けると電波状態がびっくりするほど改善することがあるので窓周辺の素材は侮れないなと思っています。
まず試したい基本的な改善策
簡単なものからちょっと設定が必要なものまで、自分で試してみることができる改善策を5つご紹介します。
ルーターを再起動する
まずは簡単なルーターの再起動です。
ルーターは常時つけっぱなしが基本なので、電源を切ったり再起動したりという動作はあまり必要ではないですが、リセットをする意味で再起動してみるというのが意外と有効な場合があります。
再起動ではなく電源を切るのであれば、せっかくなので電源プラグを一度抜いて、30秒から1分ほど待って電気を通すようにするとさらに効果的かもしれません。
ファームウェアを更新する
ファームウェアの更新をしてみるというのもおすすめです。
機器によっては自動で更新をしてくれているものもあるので必要ない場合もありますが、手動更新でないとできない機器もあるので、最新かどうか確認してみましょう。
不具合の場合は特に、最新のファームウェアに更新することによって改善がみられる場合があります。
接続台数を減らす
接続台数が多すぎてはいませんか?
たくさん接続できるからといって、接続数を増やし過ぎると動作がもったりとすることがあります。
例えば、新しく接続するものを増やしてから遅くなったなとか、常時接続でなくても使う時だけでもいいかもしれないなと思う機器があれば、試しに減らしてみると改善するかもしれません。
接続周波数を切り替える
最近のホームルーターは接続周波数の切り替えができるものがほとんどです。
ひとつの接続周波数に偏って接続していたり、接続している周波数が例えば他の機器とぶつかるような2.4GHz帯だったなどの場合は別の周波数帯に切り替えることでつながりやすくなる可能性があります。
別の周波数帯に切り替えるときは、Wi-Fiを検索して選択する画面で選んで接続すればいいだけなので、比較的簡単な方法だと思います。
4G固定を試す
5Gが入りにくいような場所では特に、電波を常時探し続けて接続をしようと弱い電波をひろうなど、安定して接続してくれないことがあります。
そんな場合には4Gの電波のみをひろうように、4G固定をするというのも有効です。
ただし、こちらは機器によってはパソコンなどにログインして設定を変更する必要がでてきますので、難しいようでしたら無理にしないほうがいいかもしれません。
ちなみに私は4G固定にして使っているのですが、住んでいる地域で5Gが余裕で入るようになっていても気が付かず、さらには設定時のパスワードを忘れてリセットが必要となるという失敗をしてしまいました。
定期的にエリアチェックをできる人、パスワード管理をしっかりしている人以外は後々面倒になることがあるのでどうしても困ったら試すくらいに思ったほうがよさそうです。
間取り別:ベストな置き場所の考え方
窓から電波が入ってくるということと、家の中心寄りに置くというのを頭にいれておくとベストな置き場所が分かりやすいと思います。
1K・1R(1人暮らし)
部屋数が少ない場合には窓の周辺はあまり電波を遮るものを置かないように気を付けて、部屋の中央寄りに設置すると部屋全体に電波がいきわたりやすいです。
2LDK(夫婦・二人暮らしなど)
いつもいる部屋で電波を通りやすくするのがポイントです。
リビングにいることが多ければリビング中心、寝室でゴロゴロすることが多ければ寝室中心にホームルーターを設置すると快適です。
その場合には中心とした部屋以外との距離も考えて、使えない場所がなるべくでないようにすることを重視するとストレスが少なく過ごせます。
3LDK(家族)
家の中心に置くことを考えて設置するとどの部屋でもなんとなく使えるという状態になると思います。
もしくは2階がある場合は2階に置くというのもおすすめです。
部屋数が増えれば増えるほど、物も多くなり電波が遮られやすくなっていきます。
どの部屋でも使える状態にするには、場合によっては中継器を使って電波が入りやすくなるような手助けが必要になるかもしれません。
また、以前には自宅の光回線が特定の部屋にどうしても届かなくて困っているという話から、電波が届かない部屋だけにホームルーターを別に契約するということもありました。
ホームルーターは自宅内での移動が容易なので、モバイル回線の使用可能データ量を増やすよりも、場合によっては安上がりになることもあるんだなと一緒に考えながら思ったことがあります。
電波が弱い部屋を改善する方法
特定の部屋だけ速度が遅い場合などにできることを紹介します。
①置き場所を変えるだけで改善するケース
ベストな場所ではない場所にホームルーターが設置されているかもしれません。
置き場所を考え直すだけで、よくなることがあります。
先ほどの間取り別ベストな置き場所と見比べて、部屋のどこに置いてあるか、遮るものが置いてないかなどを再確認してみてください。
これで改善したら嬉しいですね。
②広い家・2階で遅いときはWi-Fi中継器が効果あり
広い家や2階などで遅いときには電波が家の広さに対して届きわたっていないかもしれません。
その場合には中継器といって、ルーターと使いたい端末の間の場所に設置して再送信してくれる機器を置くと快適に使えるようになるかもしれません。
5千円~1.5万円ほどで使うことができるので試してみる価値があります。
ルーターの電波状態を改善する裏技としてアルミホイルで電波を反射させるという話があるのを聞いたことがありますか?
一般的なルーターでは、電波の向きを変えて使うためにこういった工作をする場合があるのですが、ホームルーターの場合ではあまりおすすめできません。
ホームルーターは電波を基地局から直接受信する設計なので効果はかなり限定的です。
むしろ「受信が偏ってつながりにくくなる」こともあるので実用的ではありません。
別の方法を試すほうがおすすめです。
③それでも改善しないときはホームルーターの”相性”問題
置き場所や中継器でも良くならなかったという場合にはもしかしたら、建物×回線の相性があまり良くないのかもしれません。
例えば、契約している回線がそもそも入りにくかったり、窓にシャッターやワイヤーガラスを使われているなどどうしようもない部分が関係していることもあります。
その場合には、別のインターネット契約を検討したほうが早く解決する可能性があります。
気になる疑問:古いホームルーターを中継器代わりにできる?
これはある日ふと思いついたことだったのですが、機種変更した後のホームルーターって捨てるしかないのかな?という疑問でした。
もしも古いホームルーターを中継器として使えるのなら、電波の死角といえる場所にも届いて便利だろうなと考えたのです。
HR01は中継器として使える?
結論からするとブリッジモードという設定を使えば中継器のように使うことはできます。
しかし、HR01が単体でのスペックは特別高いわけではないため、遅延や不安定の可能性が考えられることに加えて、機器に詳しくないと設定が難しいことなどからあまりおすすめではありませんでした。
電波が弱い部屋でエリアを補強したい、廃棄せずにエコに再利用したいなどの特別な理由がない限りはおすすめしにくいです。
後日別記事でブリッジモードについては詳しくご案内できたらと思っていますので、気になる人は記事完成までお待ちください。
置き場所を改善しても遅い?回線との相性をチェック
置き場所をいろいろと変更してみたけれど、やっぱり遅いという場合の回線×建物との相性をチェックしてみたいと思います。
ドコモ home5Gは建物内に強い・安定狙い
ドコモ home5Gは、もともと屋内通信を重視して基地局整備を行ってきたドコモのネットワークをベースにしています。
主に使われるSub6(3.7GHz帯)は、速度と建物内への電波の届きやすさのバランスが良く、壁や床がある環境でも通信が極端に不安定になりにくいのが特徴です。
また、home5Gは登録住所での固定利用を前提としているため、移動を想定したスマホ通信よりも安定しやすく、
「置き場所を調整すれば改善しやすい回線」
と言われています。
SoftBank AirはWi-Fi7対応・広い家で強い
oftBank Airは、Wi-Fi 7に対応した高性能な端末を採用しており、家の中に電波を広く飛ばす力が強いのが特徴です。
部屋数が多い戸建てや、複数の端末を同時に使う家庭でも、Wi-Fiが届きやすく速度低下が起きにくい傾向があります。
窓際に厳密に設置しなくても使いやすく、家の中央付近に置いても安定しやすいため、置き場所の自由度が高いのもポイントです。
一方で、基地局の混雑や時間帯の影響は受けやすく、エリアや利用時間によって速度差が出やすい回線でもあります。
WiMAX(FreeMax+5G)は転勤族・持ち運びしたい人にぴったり
WiMAXは持ち運びができるモバイルルータータイプもあるため、転勤がある仕事の人や普段から持ち運びがしたい人にぴったりです。
ホームルーターも工事がないので引っ越しなどはラクではありますが、住所の申請などが必要な場合もあります。
それと比べるといつでも必要な時に持ち運びができるというのは使い方によってはかなり便利だといえます。
置き場所変更でもダメなら回線変更のタイミング
置き場所の工夫をしてみてもやっぱり遅い、つながりにくいなどがあれば、回線変更を検討するタイミングといえます。
今契約しているホームルーターを別の会社のホームルーターにするのもいいですし、思い切って光回線に切り替えるという手もあります。
光回線は安定性という面からみると最強なので、遅いという部分については改善すると思いますが、混雑に関してはゼロとは言えません。
これらは最終手段と思っていますが、どうしても良くならないなら思い切って変更することを考えてみましょう。




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