Wi-Fiとは?
ワイファイ、ウィーフィ??読み方も最初は分からなかったな。
(正解はワイファイ)
Wi-Fiとはいったい何でしょうか?説明してと言われるとなかなか難しいです。
コンビニやカフェで無料の無線通信電波として飛んでいたり、家のインターネット契約がある人はそのネットから電波を飛ばして使うことができる便利なものだということはなんとなく分かります。
スマホやタブレット、PCなどWi-Fi通信を受信できる機器があれば、なぜだかネットが使えるようになるという謎の電波。いったいどういう仕組みなのか分かりませんがとっても便利に使ってます。
「Wi-Fi」と調べてみると無線LAN製品の互換性を検証しているWi-Fi Allianceによってつけられたブランド名でした。しかし無線LANに対応する機器はほとんどがこのWi-Fi規格を採用しているそうです。
そのため一般的に無線LANと同じ意味でWi-Fiは使われています。
Wi-Fiルーターを使うメリット
電気屋さんに行ってもケータイショップに行ってもインターネット契約があるか聞かれるよね?
インターネット契約をしただけでなく、Wi-Fiも使ってる?
どうして自宅などでWi-Fiルーターを使う人が多いのでしょうか?一度導入してしまうとなしではいられない便利なものですが、まだ導入していない人にその魅力を伝えるとなると難しい時があります。
有線LANで接続している人や通信カード(SIMカード)を入れて使うだけじゃもったいない時があるのですが、頑なに現在のスタイルを貫こうとする人にはぜひ一度試してほしい!ほんと便利。ないとやってられません。
ケータイ料金を節約するのにも使える!パケット消費を抑えるために利用する
Wi-Fiルーターを使うメリットとして、パケット消費を抑えるということがあります。
スマホやタブレットを使う時に、普段なら携帯会社に対して契約している料金体系に応じた通信費を払わないといけないと思いますが、Wi-Fiルーターを使えば自分の通信量を消費又は増加させることなくインターネットが利用できます。
ということは、1GB上がるごとに料金が加算されたり速度制限が入って遅くてイライラしたりから解放されるということです。
例えば、家族みんなでシェアするプランを利用しているとすると「誰がたくさん使ったんだ!」とか、「今月使いすぎちゃっていつもよりケータイ代が高くて困ったな」とかがなくなります。
もちろんインターネット代はかかりますが、上手く取り入れたらもしかしたらこっちの方が安くあがるかもしれません。どうしてかというと、ケータイ料金として支払っている金額とインターネット代を家族の人数で割った数字を比べるとみんなでインターネットを使った方が安くなることが多いからです。
Wi-Fiは自宅などのインターネット回線の電波をルーターを使って無線でも使えるようにするものです。家にインターネットを引いているのに使っていない人もいると聞きますが、インターネット回線があるのにWi-Fiルーターを利用しないなんてもったいないです。
ケーブルがなくてもインターネットにつながる!長いコードからも解放される
有線で物理的にケーブルをつなぐのもメリットはあります。しかし線でつなぐということは使いたい場所で思ったように使えなかったり長いケーブルを用意しないといけなくなります。
また、そのケーブルの配線も考えなくてはなりません。
長いケーブルは考えただけでも邪魔ですよね。ケーブルを使わないことからWi-Fiは配線を気にしなくてもいいというメリットがあります。
それから、同時にインターネットに接続できる台数も有線より多くなります。ケーブルを直接繋ぐ場合には物理的につなげるためのポート(接続元。コンセントとアダプタのような対になるもの)が必要です。
ポートの数は増やすことができるとしても、全て配線元は一緒になります。線でつなぐということは一カ所からつなぐことになるのでやはり配線の問題がでてきます。(イメージはたこ足配線状態)
Wi-Fiルーターのわからないところ① Wi-Fiの通信規格
家電量販店に見に行ったけど何を見たらいいのか途方にくれました
Wi-Fiにはいくつかの通信規格というものがあります。使用する機器によって違いがあり、使える周波数帯や通信速度が変わります。
周波数帯ごとに使える機器が変わるよ。例えばFM放送に使う周波数帯もあれば携帯電話やタクシーの無線に使う周波数帯はこの周波数帯の中で、と分けて使ってるんだ。
そんな通信規格の違いで何が変わるのかというと、まずスピードが変わって動画とかテレビにつなぐ際の快適さが変わってきます。また、周波数の違いは電波の性質の違いに関係します。(周波数の詳しい説明は「Wi-Fiルーターのわからないところ②」へどうぞ。)
通信規格 | 周波数帯 | 理論値 |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) | 2.4GHz/5GHz | 1.1〜9.6Gbps |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) | 5GHz | 433Mbps〜6.93Gbps |
IEEE802.11n (Wi-Fi 4) | 2.4GHz/5GHz | 65Mbps〜600Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11 | 2.4GHz | 2Mbps |
それぞれの特徴は以下の通りです。
IEEE802.11axは今まで以上に高速で、混雑に強い
IEEE802.11acはデータの送受信が速い
IEEE802.11nは2.4GHzも5GHzも両方使える
IEEE802.11bと11gは障害物の影響を受けにくい。また、周波数帯が低いため5GHz帯に比べて伝送距離が長い。
IEEE802.11aは障害物の影響を受けやすく一部チャネルは屋外では使用できない。電子レンジやBluetoothなどの電波干渉は受けにくい。
現在11axがいちばん新しく、下にいくにつれて古い規格だよ。
だんだんとスピードが速くなってきているし周波数帯も2種類を上手く使うようになってきているのが分かるね。
通信規格を調べるにあたり、電子機器に関してはいつまでも同じものを使わずに用途に応じて定期的に買い替えたほうがより便利に快適になるのだなと気がつきました。
Wi-Fiルーターのわからないところ② 5GHzと2.4GHz〜Wi-Fiの周波数について〜
周波数とはは電波の波の数のことで、波の数が少ない時よりも多い時の方がまっすぐ進む力が強くて情報伝送容量(送ることができる荷物の大きさ)が大きくなります。
現在主流なのはIEEE802.11ac(Wi-Fi5)という規格で5GHz帯を使います。もう一つの周波数帯2.4GHz帯を使用するものにIEEE11n(Wi-Fi4)があります。
この2.4GHz帯は家電に多くみられ、電波干渉を起こしやすいというデメリットがあります。しかし障害物には強く広い範囲で電波を届けてくれるという特徴があります。
一方で5GHz帯には障害物に弱いというデメリットがありますが、電子レンジやBluetoothなどの電波干渉を受けにくいというのが特徴です。
Wi-Fiルーターで使用している2.4GHzと5GHz帯域では、無線LAN以外にアマチュア無線やBluetooth、電子レンジや非接触IC、ゲーム機やスマート家電などがあります。
同一周波数帯を使用した機器同士を近くで使おうとすると、電波同士が干渉するため通信が不安定になったり切断されてしまうことがあります。
実際、我が家でも電子レンジを使っている時にはGoogleHomeが起動しなくなることがあります。
このような電波干渉は故障ではないものの、置き場所を変えるなど考えて使う必要がでてきます。
Wi-Fiルーターのわからないところ③ Wi-Fiを使う時のセキュリティ対策は必要なのか
最近は何でもかんでもセキュリティって言うけれど、wi-fiにセキュリティは必要?
Wi-Fiを使う時にはセキュリティは考えたほうが良いと思います。各メーカーが色々な機能をWi-Fiルーターに搭載しているので、確認してから購入するとよいでしょう。
セキュリティ対策が必要な理由
- 通信の内容を悪意のある人に盗み取られることがある
- 他人に無断で自分の端末にアクセスされてしまう
- 知らないうちに他人に使われてしまったり、犯罪に悪用されることがある
大部分の人が自分は大丈夫と思っているかもしれませんが、最近は思っている以上に自分にも起こりえ ることになってしまっています。
「でも自分のデータで大切なものはないもの」と思ってない?自分のデータが流出することにより周りの人が困ることもあるからよく考えたほうがいいんだよね。
保険と一緒で、何もないかもしれませんがセキュリティが手厚いものを選ぶことで、余計な心配も減るので検討してみると良さそうです。
WEP、WPA、WPA2って何のこと?
WEPやWPA、WPA2というのを見かけることがあるかもしれませんが、こちらは無線LANの暗号化セキュリティのことになります。
Wi-Fiを利用している時でも、有線LANを使っている時と同じように個人のプライバシーを守れる仕組みで、安全に通信ができるようになります。
| WEP | WPA | WPA2 |
説明 | すでに解読方法が知られているため安全性が低い | WEPの弱点を補強し、セキュリティの強度を向上したもの | WPAの新バージョン。より強力なセキュリティ強度に向上したもの |
暗号解読の難易度 | 容易 | 困難 | 非常に困難 |
暗号キーの生成 | 単純 | 複雑 | 複雑 |
暗号キーの更新機能があるか | なし | あり | あり |
データ改ざん検知機能 | なし | あり | あり |
暗号技術 | RC4 | RC4 | AES |
MACアドレス制限を利用しよう
無線LANルーターにはあらかじめMACアドレスを登録した子機(パソコンやスマホなど)以外は接続できないようにする機能があります。
この機能を使うことでも、セキュリティ対策として有効です。
Wi-Fiルーターでわからないところ④ 最新のWi-Fi6を選ぶべきか?
家電は最新でなくてもいいかなと思ってるんだけど、ルーターも型落ちでもいいよね?
現在販売されている最新のWi-Fi通信規格はIEEE802.11ax(通称Wi-Fi 6)です。
Wi-Fiルーターを購入する際に、やはり最新がいいのだろうかと悩むことがあるかもしれません。
そんなWi-Fi6についても調べました。
Wi-Fi6のメリット
まず最新のWi-Fi6のメリットとしては、今までよりも高速、混雑に強い(安定した通信の確保)、省エネの3つがあげられると思います。
Wi-Fi6は現在主流のIEEE802.11ac(Wi-Fi5)に比べて約1.4倍も通信速度が速くなっています(理論上の値)。
この高速であるということで、最近増えてきている高解像度の映像配信(例えば4Kや8Kなど)をみる時のデータの送受信にかかる時間が短縮されることになります。このことからストレスなく見れるということにつながります。
その他にもオンラインゲームで遅延が気になる場合、複数の端末を同時に接続して速度低下がストレスになる場合などはその症状の改善が期待できます。(ちなみにゲーミングWi-Fiルーターもある)
直交周波数分割多元接続(OFDMA)
今までは1通信で1つずつ順番に接続していた関係上Wi-Fiにつなぐ台数が増えた時に通信が混雑して「遅い」「つながりにくい」ということがありました。
直交周波数分割多元接続では、1通信で同時につなぐことができます。そうすると通信の順番待ちが必要なくなり送受信がスムーズにいきます。このことから高速通信だけでなく安定してつながるようにもなるといいます。
よく聞く例えは、高速道路と一般道。車線数も違うしスピードも違うと思えば渋滞になりにくそうだね。
WT(Target Wake Time)
省エネに関しては、スマートフォンやパソコンなどWi-Fiルーターからみて子機にあたる機器のバッテリー消費を抑えるTWTという機能が搭載されたことがあげられます。
これはWi-Fiルーターから子機にあたる機器へのデータ通信を行うタイミングを調整することにより、信号受信待機の必要がないときには子機側の通信機能をスリープ状態にすることで、結果として消費電力を抑えて省エネにするというものです。
Wi-Fi6のデメリット
デメリットもあるよね?
デメリットとしてあげられる部分もありました。
まず、高額なものがまだまだ多いことです。売り場でもほかのWi-Fiルーターに比べると値段が高いです。
また対応機種でないと恩恵が受けられないのですが、その対応機種(子機側)が一部機種のみです。
例えばiPhoneだと11、12、13やSEの第二世代以降のシリーズのみです。AndroidだとGALAXYのS20シリーズやS10シリーズ、AQUOS R 5Gなどハイスペックのものが中心です。
今使っている機器にはWi-Fi6対応ルーターは使えないのか?
せっかく購入しても機器が対応してないから使えないと思うかもしれません。
あるいは、全て対応機器に買い替えが必要なのでは?と思われるかもしれません。
しかしWi-Fi6には下位互換があるので大丈夫です。全てを買い替える必要はありません。下位互換がある場合は、今使っている子機が対応している通信規格を上限として今までと同じように使えます。
ですので今後の子機の買い替えを見越して、Wi-Fi6に対応したWi-Fiルーターを購入するのももちろんアリです。
Wi-Fiルーターの選び方[結論]
最終的には何を選ぼうか…。
実家は一軒家、うちはアパートなんだけどやっぱり高額なものがいいの?
Wi-Fiルーターのパッケージでよく見る項目は、通信規格やセキュリティ、それに伴う通信速度がメインではないかと思います。
しかし、他にも居住環境(間取り)の違いや使用する機器から、必要な接続可能台数、有線LANポート数もチェックするといいです。
確かに大は小を兼ねるかもしれませんが、ワンルームのアパートでスマホしか接続しないのにハイスペックの一軒家で使うような機器は通常必要ないように思います。自分の住居のワンランク上くらいで十分です。
よっぽどテレビもゲーム機も複数台接続していて、家中がスマート家電で繋がっているようだったら検討するときもあるかもしれません。
また、各メーカーが色々な工夫を凝らしているのであると便利な機能はほんとうにたくさんあります。
自分に合ったWi-Fiルーターはどれなのかを考えるとき、まずはどこで使い何を繋ぎたいかを考えて選んでみて下さい。
接続可能台数や下り回線(ダウンロードするなど受信速度)のスピードは重要です。
回線のスピードは概ね1台あたり100Mbpsで掛け算をしてみるといいと言われています。
しかし、大容量コンテンツなどのテレビ視聴や据え置き型のゲーム機の利用、または同様の使い方をパソコンでする場合などでは早いにこしたことはありません。
結果的には今後のことも考えてのおすすめはWi-Fi6対応のルーターです。
しかしとりあえずWi-Fi使いたいという人にはWi-Fi5の通信規格に対応したWi-Fiルーターはお手頃価格なのでお試しならこちらでも良いでしょう。
私も早く買い替えたいと思います!
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