いよいよWi-Fi7対応ルーターがバッファローから近日発売のニュースが入ってきました。Wi-Fi7ってなに?どこが変わるの?というのを確認しましたので参考にどうぞ。
Wi-Fi6からの進化の歴史
Wi-Fi6からWi-Fi6EときてWi-Fi7へと進化してきています。その前もいろいろありましたが、最近のものだけ確認してみたいと思います。
Wi-Fi6
年 | 周波数帯 | 通信速度 | 変調方式 | 最大ストリーム | 最大帯域幅 |
---|---|---|---|---|---|
2019 | 2.4GHz,5GHz | 3.5Gbps | 1024QAM | 8×8 | 160MHz幅 |
Wi-Fi6E
年 | 周波数帯 | 通信速度 | 変調方式 | 最大ストリーム | 最大帯域幅 |
---|---|---|---|---|---|
2020 | 6GHz帯 | 9.6Gbps | 1024QAM | 8×8 | 320MHz幅 |
Wi-Fi7
年 | 周波数帯 | 通信速度 | 変調方式 | 最大ストリーム数 | 最大帯域幅 |
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2024 | 2.4GHz,5GHz,6GHz | 36Gbps | 4096QAM | 8×8 | 320MHz幅 |
周波数帯とは電波が使える周波数というものの範囲を表しています。周波数の数字が大きいほど高速通信が可能です。例えるなら田舎の畦道と自転車専用道路、高速道路といった感じでしょうか。畦道をびゅんびゅん飛ばすことは難しいですが、高速道路ならすいすいと進めますよね。
それと同時に最大帯域幅というので、速度の上限が表されています。なのでこの数字が大きいほど一度に送信できるデータ量が多くなり、同じ量を運ぶとしても早く到着します。(6GHz帯のみ)
変調方式もWi-Fi7から変わっています。電波を細かく分けてデータを運んでいるのですが、1つの塊あたりのデータ量が増えます。そうすると速度がそれだけで少し早くなります。
Wi-Fi7の特徴
周波数帯が3つあることや最大帯域幅が大きくなっていることからも分かるように
- 高速データ転送が可能に
- 低遅延
- 多端末接続時の利用向上
などが特徴としてあげることができます。
この特徴からも4Kや8Kなどのデータ量の多いデータのやりとりがスムーズになって、低遅延での利用が可能になったり、家で仕事をする際にも家でいつもの機器を利用しながら会社のデータやりとりをしても途切れたり重くて動かないということを少なくしてくれそうと期待されています。
また、VRやARなどのXR技術利用にも便利になりそうというのを見かけました。
私は2012年に「WORK SHIFT 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>」という本を読んで10年ほどでこんな世界がくることがあるのだろうか?と思っていたのですが、もうじき2025年。実際に近い未来になってきているように思います。
なんだかだんだんと遠い未来に感じていたものたちが近づいてきた感じがして、ワクワクしますね。
MLO(Multi-Link Operation)とは
Wi-Fi7の特徴の中にMLOというのを見かけることがあると思います。このMLOとはMulti-Link Operationといいます。複数の周波数帯を同時に利用できる(!)という便利なものです。
まず通信容量が拡大することにより速度が向上します。また、複数の周波数帯が同時利用できるということで、今までだったら干渉波を受けて途切れたりしていた電波も影響のない通信帯域を使うことができ、遅延が起きにくくなるというものです。
例えていうなら遅れが出ている電車に乗っていたので隣の通常運行の列車に乗り換える感じでしょうか。これができるなら便利だなぁ。
今までより遠くで使える?繋がりにくかった部屋とかでも使えるようになる??
干渉や遅延に強くなると考えられるので、今まで繋がりにくいと感じていた場所でWi-Fiが利用できるようになって、利用できる場所が増えたように感じることが出てくるかもしれません。
ただ、電波の飛距離は法律で制限があるので、距離が伸びているのではなく今まで阻害されていた場所でうまく繋がるようになったということのようです。でも、使えなかった場所が使えるようになったら嬉しいですね。
WXR18000BE10Pが近日発売で価格はこれから分かるみたい
バッファローから発表があってすぐなので、価格などはまだ分からないですが楽しみですね。こちらの商品はフラッグシップモデルなので、お値段もそれなりなはず。一般価格で発売されるモデルを楽しみに待ちたいなと思っています。
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